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戦国時代に瀬戸内を席巻した海賊衆である村上海賊が、織田信長と争っている大阪本願寺の顕如へ兵糧を届けに行くことで、大きな戦争に介入していきます。戦闘シーンの描写はもちろんのこと、主人公である村上海賊・当主の娘である景(きょう)のキャラクターも魅力的で、どんどん物語に惹きこまれていきます。兄弟や仲間とのやりとりもコミカルで、面白く読むことができます。
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街中のネコが待ちわびている「あれが出る夜」。なにがあるんだろう?とひきつけられ、最後はほっこりします。もしかしてうちのネコもこの「あれが出る夜」を楽しみにしているのかもしれないと思える1冊です。
「役不足」「画策する」「心を入れ替える」「草葉の陰から応援」なんとなく理解しているつもりで使っている言葉、ありませんか?相手を褒めている、謙遜しているつもりの言い方が、実はマイナスのニュアンスを含んでいた…。そんな、使い方や相手によって無礼になる言葉が約600語紹介されています。この本を、自分の言葉の使い方を見直すきっかけにしてみませんか。
すてきなおしろでくらす、ねこさんかぞく。よるになって、おやすみなさいの じかんです。あかりをけすと、めをさますものたちが…にぎやかな よるのパーティーが はじまります。すみずみまで たのしいので、じっくりよんでね!
クリスマスイブの夜中に、ぼくはベッドの中でサンタのそりの鈴の音が、ちりんちりんと鳴り響くのを待っていました。しかし、聞こえてきたのは蒸気の音と、金属がきしむ音でした。サンタクロースを信じる少年の不思議な汽車での旅が始まります。最後にぼくが選んだプレゼントが、大人にとっては少しさみしく感じられます。
キッコちゃんは、おばあちゃんのおうちにケーキをとどけます。もりをあるいてたどりついたのは、しらないおうちでした。そっとのぞいてみると、どうぶつたちがおめかしをして、おちゃかいのまっさいちゅう。キッコちゃんもおちゃかいにさそわれます。ほとんど白黒のページですが、差し色がおしゃれです。絵の美しさと、動物のファッション…。大人も楽しめる絵本です。
鬼、天狗、河童、化け猫……古くから人々の間で伝えられてきた妖怪。本書では、妖怪画や古典文学などに描かれた妖の世界を知ることが出来ます。児童書ですが、大人もじっくり味わえる充実した内容です。
フローリングの床が当たり前になり、マンションでは畳敷きの和室が全くない間取りもめずらしくありません。かつては当たり前に存在した和室が消えつつある現在、本書は和室での「ふるまい」に着目しています。養老孟司さんとの対談や作家が語る和室など、様々な和室の捉え方に触れることができます。和室の工夫や伝統、空間、文化的な豊かさを感じてみませんか?
「三婆」は、舞台やドラマなど幾度も演劇や映像化された名作です。主人を失くした正妻、妾、実妹の3人の女が、同じ屋敷に同居することになり、いがみ合いながらも等しく「老い」が訪れていく様をユーモラスに描いた短編小説。他に有吉氏のデビュー作で芥川賞候補となった「地唄」など計5作を収録した短編集です。
三國志において、赤壁の戦いに次いで有名な官渡の戦い。曹操孟徳、袁紹本初は互いにエリートの出自で旧友ではありますが、領土拡大の利権において隣り合わせにいるために戦わなければいけません。曹操軍15万、袁紹軍80万と兵力に差はありますが、権謀術数渦巻く乱世において駆け引きやタイミング、策において戦況は大きく変わります。それぞれの配下にいる軍師、将軍、参謀が火花を散らし、また劉備玄徳という後の覇者の一人の立ち回りも楽しめます。