話す力をつけたい、、、と安易な発想で手に取りましたが、草野仁さんの人柄がにじむよい一冊でした。話すというスキルについて実生活で役に立つという魅力はもちろんですが、章ごとに草野さんの人生が詰まっているので、実用書を読みながら物語を読んでいるようでもあり、するすると読むことができました。
スタッフのおすすめ
自然の産物である、「雪」。この本はその雪の結晶の写真と、谷川俊太郎の詩からなる1冊です。一言に「きらきら」と言っても、結晶の形はさまざま。しずかに降る雪ですが、ひとつひとつ表情の違う「きらきら」を、楽しむことが出来る1冊です。
シカの角に熊の全身を掘ったスプーン、ムササビ型の埴輪などの「かわいい」土器や埴輪、装飾品を写真と読みやすい文章で紹介しています。文字がなかった時代、古代の人々がどんな思いや願いを込めて造ったのか想像しながら読んでみてはいかがですか?
はじめて手に取ったとき、この絵本の色の魅力とパワーに圧倒されたことを覚えています。ページをめくるたび発色の美しい絵に吸い込まれそうになりました。また、「挿絵」のように文が配置されており、絵と絵をつなげる少ない文が少し哲学的・詩的に感じられ、絵になじむのはもちろんのこと、それを引き立たせているようにも見えます。白壁の部屋にえほんを広げて飾っておきたいと思う作品です。
写真家と聞くと堅苦しい印象を持たれるでしょうか?この写真集の作家、梅佳代さんはそのお人柄で被写体の自然な、もしくは自然すぎるほどの気の抜けたような一瞬をしっかりと捉えるスナップ写真のプロです。ぜひその軽やかな写真と文章をお楽しみください。
有名な落語がイラスト付きでわかりやすく書かれており、これから落語を聞いてみたいと思う人への入門書にちょうど良い一冊です。テーマ分けされた章の間に江戸瓦版として、江戸の暮らしなどの解説が載っているので、落語の背景などについても理解が深められます。
飼い主「ぼく」とネコが絶妙にすれ違いながら綴る日記。ネコ好きから見ると、あるある!の連続です。優しいタッチのイラストで絵日記風につづられるぼくとネコの毎日。ネコに関する英語ことわざも掲載されており、いろんな角度で楽しめる一冊です。
水引の起こりは遠く飛鳥時代にまでさかのぼると言われています。時代と共に使われ方は変化し、お祝い事だけでなく、小物やアクセサリーなどにも用いられるようになりました。本書は、ハレの日の素敵な水引の使い方や季節ごとにぴったりな水引のアレンジなどアイディアが満載。より身近な存在となった水引を暮らしの中におしゃれに取り入れてみませんか?
いろいろなものを集めるのが大好きな、丸太の男の子キュッパ。森へお散歩に行き、わくわくしながら落ちているものを集めて帰ってきましたが、もうしまう場所がありません。困ったキュッパは、大好きなおばあちゃんに相談して博物館を開くことにしました。集めるだけではなく調べて分類し展示する、そして更にその後は……というところまで描かれている、大人にもおすすめの1冊です。
おもちのもーちゃんとちーちゃんがおふろ屋さんへ。醬油の足湯はおすしたちで混んでいたり、きなこの砂風呂ではおだんごたちが転げ回り、なかなかゆっくりできません。トースターのサウナへいきますが・・・。銭湯の料金表や、注意書きなど、細かく書き込まれていて、クスッと笑えるポスターにも注目してみてください。ほのぼのとした、ほっこりあったまる絵本です。